「自己肯定感が低いと恋愛できない」──よく言われる言葉ですが、それって本当でしょうか?確かに自己肯定感が高ければ、自分に自信が持てて、他人と接するのも少し楽になるかもしれません。でも、それがイコール「恋愛成功」になるのかと言えば、話は別です。
小さな成功体験すら実感できない人もいる
「小さな成功体験を積み重ねて、自己肯定感を高めよう」 これは多くの自己啓発本やコーチングで勧められる方法です。でも、うつ病などのメンタルの問題を抱えている人や、もともと自己肯定感が極端に低い人にとっては、その“小さな成功体験”すら感じられないことがあります。やったことの意味が実感できない、自分を認める感覚が湧かない──そんな状態で「恋愛すれば自己肯定感が上がる」なんて言われても、正直ピンとこないのです。
自分を変えれば愛される?そのロジックに潜む矛盾
「綺麗になったら彼氏できます!」「かっこよくなったら彼女できます!」 こうしたキャッチコピー、世の中にあふれています。確かに、外見を整えることで自信がついたり、異性から注目されやすくなったりすることはあります。でも、それが絶対ではないし、何より“見た目の変化=恋愛成功”と短絡的に結びつける風潮には、疑問を感じずにはいられません。
ちょっと街に出て、手をつないでいるカップルを見てみてください。 そんなに美男美女ばかりでしょうか?すごくオシャレな人たちばかりでしょうか? 答えはNOです。みんな、どこにでもいそうな普通の人たちです。 恋愛をしているのは“理想の男女像”にぴったり合う人たちだけじゃない。 現実の恋愛はもっとラフで、もっと自然なものなんです。
恋愛マーケティングが不安を煽る
「恋愛がうまくいかないのは、あなたのせい」 「あなたが努力してないから、理想の相手が現れないんです」 ──こうした言葉で、不安を煽るマーケティングが横行しています。
恋愛指南本、恋愛コーチ、マッチングアプリ、美容・整形・ファッション……。 “自分を変えればうまくいく”という幻想を広め、不安を解消する手段を売っているのです。
でも、それって本当にあなたの幸せに繋がってますか?
恋愛は自己肯定感が高くなければできないわけじゃない。 むしろ、今のあなたをそのまま受け止めてくれる相手との出会いこそが、本質なのかもしれません。
まとめ
「自己肯定感がないから恋愛できない」ではなく、 「恋愛できない自分には価値がない」と思い込ませてくる構造に気づいてください。
あなたが今のままで恋愛を楽しむことは、十分可能です。 そして、恋愛の有無だけであなたの価値は決まりません。