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八島高明の〔占いと運命の教室〕(初歩編) NO 2

八島高明の〔占いと運命の教室〕 (基礎・初歩編) NO 2



ほとんどの運命学(占い)は3種類に分類される

 


 

1)占いを分類すると占いの構造が見えてくる

 


 

占いの初心者がぶつかる大問題とは?

 

運命学の世界は複雑だ運命学を学ぶことは、人間の運命を知る上で避けて通れない関門の一つでしょう。ただ、運命学を学ぶにあたって大きな壁が研究者の前に立ちはだかります。それは占断システムの問題。どんな研究者も最初にそこにぶつかります。運命学には様々な種類があります。その中でどれが真実味のあるものなのか。

初心者の人にはあの占断システムとこの占断システムの違いというのはほとんどわかりません。また時には、異なる占断システムによって出された結果が、全く違ってくる場合さえもあるでしょう。それも、占いをわかりにくくする一因なのかもしれません。

 

今、日本は占いブームといえるでしょう。実際に世間に出まわっている多くの占断システムがあります。また非常に数多くの関連書籍などが出されており、それらの占断システムを信奉する多くの人達が存在しています。このうち一体どれが本物で、どれが偽りのものなのでしょうか。否、あるいはそうした区分というもの自体が可能なのでしょうか。

 


 

運命学の全体像を知ることから探求が始まる

 

運命というこの広大な未知の世界を、探求者はどのように歩んでいけばよいのでしょうか。それには幾つかの方法があると思いますが、私はその足がかりとして、まず、多岐にわたる運命学そのものを便宜的に区分して整理してみなければならないと考えます。

私も当初のころは、運命学のシステムの違いにかなり戸惑いました。そうした自らの苦い経験からも、こうした世界を探求するにはまず、運命学そのものを幾つかに分類し、整理する必要性があると考えるのです。そうしたプロセスを踏むことで、運命の正しい方向性が見えてくるでしょう。私はこの運命学の分類は、その占断システムから大きく分けて3種類に分類できると考えます。

 







 

2)超自我の助けを借りる占断システム

 

 

超自我の理解が占いの扉を開く鍵である

 

超自我が判断をするシステム超自我という言葉は一般化されたものではありませんが、自我の上にあるもう一人の自分のことを言います。精神分析の創始者であるジグムント・フロイト(1856−1939)はこの超自我の存在に気づいていた一人です。人間の意識は単にこの文章を読んでいる「私自身」だけではありません。もし人間の意識が単純なものであれば、人間が心の病に罹ることはないでしょう。

人間の意識の構造が幾重もの階層に分かれているのは、現代の心理学が明かしているところです。フロイトは人間の意識を3種類に分けました。平常の意識である自我、その下層にあるエス、一番上位にある超自我の3つです。大まかにはこの3種類でもよいのですが、私はさらに意識は細分化されると考えています(詳しくは運命分析学で紹介しています)。

 

1つめの占断システムは、この超自我の助けを借りる方法です。具体的にいうと西洋のタロット術、東洋の易断です。このシステムを実際にやってみると理解できると思いますが、これらは超自我の能力(直感力)を応用するためには、非常に良く出来たシステムなのです。直感力といっても、単に感が当たった・外れたという意味の感ではありません。人間の意識の中には自我の思考力をはるかに超えた能力(超自我)が眠っており、それがタロットのカードをとらせてメッセージを伝えているのです。易も同じようなシステムです。

 


 

超自我は日常の意識より優れている

 

こうした占断システムは判断をする当事者、つまり占者自身の持っている個人的な能力が重要になってきます。これに関して易断の世界では「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といいますが、それは「占者により」というフレーズが前につくのです。つまり、この占断システムが、それだけ占者自身のもつ能力や才能に全てがかかっており、占者自身の能力が特に重要であるということを表しているのです。超自我は誰にでもある普遍的なものですが、人により目覚めの度合いが違うのです。ある人の超自我は眠りこけています。また、ある人の超自我は活発に働いています。それは人間の進化の尺度により異なるのです。

 

眠れる森の予言者といわれたアメリカのエドガーケイシーは、たいへん優れた超自我を持っていました。ケイシーという人物は教養もなく平凡な人物(自我)でしたが、彼は退行催眠に入ると、未来のことから人間の本質にいたることまで事細かに話せたといいます。このときに出てくる意識が超自我なのです。ケイシーがこのシステムを使えば、超一流の占い師になれたことでしょう。この占断システムにはいわゆるフーチング占い、水脈占いなども入ります。

 


 

超自我の直感システムを作り出した古代人の英知

 

占いも進化を遂げているこの部類に入る占断システムの中には、かなり整理・体系化されているものから、その反対に全く原始的なものまでいろいろと存在します。たとえば、その中でも私達がよく知るところの「易」は、きちんとした基本的な理論体系というものを持っています。

この易はまた、中国哲学の古代聖典でもある『易経』を背景にしておりますので、かなり組織化された高度な占断システムということが言えるでしょう。人間の内界にある潜在力、直感の世界を合理的に、また見事に体系化した古代人の英知には驚嘆せざるをえません。

 

それは西洋のタロットのシステムにも言えることです。西洋流の神秘主義をカードの中に織り込み、それをシンボル化させて個人の潜在意識に対応させているところは、非常に優れたものがあります。実際にカードを複合的に使うことで、高度な判断にも応用できますし、また的確に近未来の現象なども事前に読めるのです。私もよく判断に困ったときにタロットカードを使いますが、非常に的確な答えが出てくることにいつも驚かされます。

私の知人はタロットカードを使って、宝くじを一発で当てたことがありました。ただ、この占いの根底にあるのは超自我ですから、超自我がその判断を否定すれば当たらなくなることもありますし、また超自我といえども何でも知っているわけではありません。ですから、出てくる答えをすべて絶対的なものとして過信してはいけないのです。

 

私自身の見解としては、このシステムはあくまでも補助として使うべきだと思います。なかには抜群の的中率を誇る人もおりますが、そんな人でも自然が作り上げた精密なシステムに勝てるわけではありません。その詳しいことは分類3の箇所で参考にされてください。

いずれにせよ、この占断システムは良くできたシステムなので、大いに利用するべきでしょう。

 

 

                            

   


 

 

3)物事の表面に現れるサインを読む占断システム

 


 

外に現れ出てくるものとは何か?

 

深層心理は表面に現れる運命学の2つめの分類は「物事の表面に現れるサインを読むシステム」です。これには「手相学」「人相学」などが分類されます。このような種類の運命学は、一般的に奇異に見られることもあるでしょう。たとえば手相学。

これは手のひらに表れ出た「紋様」で、その人の運命を予測するシステムです。ただ、常識的に考えてみると、「どうして人の運命がその人の手のひらに表現されるのか」と、疑問に思う人もいらっしゃると思います。

 

手相学を学ぶ人はそうした説の熱心な信者ですが、これは少し冷静になって考えてみると、たしかに不思議な説でもあるのです。おそらく現代科学の信奉者たちは、こうした説というのを一笑に付すのかもしれません。いったいこのシステムの背後にはどのような原理があり、どのような法則が存在するのでしょうか。それとも、このシステムには根拠らしきものは存在しないのでしょうか。

このシステムは最初に運命学を学ぶ者がもっとも入りやすい世界でもあり、実際にこのシステムは現代においても非常に人気があります。多くの熱心なファンを持つのですが、そうしたファンである人でさえも、これらの占断システムの根拠というのは、ほとんどわからないのではないでしょうか。



 

外に現れてくるのは心の様相だった

 

私もこれらの占断システムには最初、かなり懐疑的な考えを持っておりました。ただ、深く考えてみれば、この占断システムの根拠らしきものが見えてくるのです。つまり、人間の秘められた心理や個人の内面的な趣向・性格や経験、あるいは記憶などは、必然的に何らかの手段でその人の外部に現れ出てくるものだと考えられるのです。

 

それを、わかりやすい具体例で説明してみましょう。たとえば、私たちが初対面の人に会う時などに、その人の顔や服装などをみて、何らかのイメージというものを抱くことがあります。もし、その人が人相の悪い、つまり怖い顔の人であれば、心のうちに何となく恐怖の感情が沸いてきます。それは誰でも同じです。そうした人には何かしら自然に近づきがたいような感じがどこかにあり、その人が何か危険であるということを告げるのです。 また反対に、その人が目じりの垂れ下がった、柔和で優しそうな顔立ちをしていたらどうでしょうか。多くの人が自然と親近感というものを感じ、親和的な感情を覚えるでしょう。

 


 

外見からは心の様相が読める!

 

心は外見に表れるみなさんもこうした経験をよく知っているのです。若い娘が恋をすると、それまで服装やお化粧に興味のなかった人が突然おしゃれになります。派手な格好をして出かけるようになると、母親はすぐに気づくものです。

こうした外見の変化というのは、普通に考えれば当たり前のことですが、私たちは意識しないでこうした行為を日常的に行います。人間の無意識にはさまざまな作用があり、どんなに隠そうと思っても隠せるものではありません。浮気をした人は急に優しくなるものです。心配事のある人は浮かない顔をしています。怒りがあるときは、動作ががさつになるでしょう。

 

私たちは無意識のうちにこうした行為を行っているのですが、それが外に現れた心の内面のサインなのです。私たちは過去の経験によって、そのだいたいの意味を推測することができます。こうした無意識的な自然な反射心理と同様に、私たちの外見を事細かに観察し、統計をとって整理していけば、もしかしたら「人相学」みたいなものを作れるのではないでしょうか。それは「人相学」だけではなく、「手相学」においてもまったく同様なのです。これらのシステムは、運命研究における最も基本的なラインであるのかもしれません。

 


 

占いは外見の表れた相を読み取る技術だった

 

心の中の潜在的な要因が、何らかの相となって外部に表れ出てくるならば、この占断システムは成立するでしょう。この占断技術を「観相学」、つまり「相を観る学」と呼ぶことができると思います。観相学とは、こうした個人の外部に表れ出てきた潜在的要素を、独自の経験的な知識理論に照らして解読していくシステムなのです。私の経験から言うと、観相学にはたしかによく的中するものがあります。ただ、少し注意が要るのは、そのシステムというものが、基本的には個人的な過去の記憶の表れを扱うために、今後も大きく変化していく個人の未来などを的確に予測するには、やや難があるようにも思われるのです。

だからといって、この占断システムが意味をもたないものではありません。これは使う人にもよるでしょう。フランスなどの外国にも手相占いはありますし、またフロイトの時代にも筆跡鑑定がありました。現代でも心理学者は子供に絵を描かせて、子供の心の状態を判断します。これらはすべてこの占断システムと共通するものなのです。有効に使えば、このシステムも有益なものになるのではないでしょうか。

 

 

 

                             

 

 


 

4) 自然界の影響を読み取る占断システム

 


 

誕生した時間(年月日)で読み取る占断システム

 

占断システムの3つめは、これまで経験的に蓄積されてきた自然学的な知識や理論を使って人の運命を予測していく「西洋の占星術」「東洋の占星術」です。これにはたとえば西洋占星術、インド占星術、四柱推命術、紫微斗数、宿曜術、その他にも生年月日時を使用する占断法は全てこの分類に入れてよいでしょう。

 


 

誰でもできる最も安定した占断システム

 

自然界の未知のシステムがあるこの運命予測システムは地球を取り巻く天体の運行を計算によって算出し、これまでの統計的な法則性を応用して人の運命を読み解きます。自然学的な知識や理論を駆使するので、それほど判断者の実力差にたよらずに、ある程度の技術や知識を持った人であれば、ほぼ同じような結果を引き出すことができます。

ただ、その判断結果がまったく同じになるというわけではありません。当然そこには、判断する人のこれまでの経験や知識、あるいは解読レベルや人間存在の認識の深さなどといった、いわば実力差というものが生じてくるのです。

 

私自身の運命研究は、主にこの方法に頼っています。詳しくは後ほど詳述しますが、この方法はきちんと理論を整備すれば、驚くべき正確さで人の運命を読むことができるのです。ただ、この方法は最初に覚えることがたくさんありますので、とっつきにくい印象があるかもしれません。しかし、自然界のシステムというのは地球の運動をみてもわかるように、非常に精密な次元で組み立てられていますので、この方法も適切に用いれば、いろんな面で非常に有益なのです。

実際に理論を体系化すれば、人為的な方法とは違って読み違い(判断ミス)するということがありません。つまり、このシステムは最も信頼性の高いシステムともいえるのです。運命分析学はこのシステムの欠点を改良し、そこに心理学やスピリチュアルな研究成果を盛り込むことで、さらに安定化したシステムの開発を目指しています。

 


 

運命学の分類で人間の構造が見えてくる

 

このように運命学(占い)は、その採用するシステムによっていくつかの種類に分けることができると私は考えますが、ここでの分類はあくまでも概略的なものでしかありません。実際の運命学はかなり複合性を持っておりますから、その全てを分類するのは不可能かもしれません。ただ、これらすべてに共通する要素があります。それは潜在意識。

 

潜在意識のなかに占いの謎がある潜在意識というと心理学のフィールドのように思えますが、そうではありません。心理学は潜在意識を学問化した有益な試みですが、潜在意識そのものは人間の歴史と共にあったのです。フロイトはこの潜在意識に解明の光を当てました。

「どうして人間は心の病にかかるのか」、その答えが潜在意識の中にあるとフロイトは考えたのです。当時の神経学者の多くは、心の病は脳の器質的な原因だと考えていました。今ほど潜在意識の働きが解明されていなかったのです。フロイトの弟子であったカール・ユング(1875−1961)は、占星術にも関心を示し、東洋の聖典『易経』も研究していました。

 

現代では、心の作用は非常に複雑であり、複合化された心理作用がさまざまな心の病を生み出すことが知られています。実は、占いとの大きな接点がこの潜在意識の中にあるのです。運命学を分解していく過程で、この潜在意識の存在が大きな鍵を握っていることがわかってきました。私たちが知っているようで知らない潜在意識の世界、それがすべての運命学(占い)を解く重要なキーワードだったのです。

〔八島高明・文〕





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