占い講座9−1
結婚というものは、私たち人間が避けては通れないテーマのひとつです。男性であっても女性であっても、結婚は人生の大きな変化点であり、それ以降の運命を大きく変えていく要素になります。
そもそもなぜ人は結婚するのでしょうか。ときには結婚生活に失望して、毎日を悶々と暮らしている人がいます。あるいは結婚生活の破綻により、以後のつらい生活を強いられる人がいます。または結婚生活そのものが大きな引き金になって、取り返しのつかない重大な事件を起こす人がいます。
それでも人は結婚するのです。結婚とはただの紙切れによる契約などではありません。もし、それだけのものであれば、その紙切れを破り捨てればよいのです。結婚の背後には、その契約ごとを超えた複雑な何かがあると考えねばなりません。多くの人が結婚によって運命を良くしたり、あるいは悪くしたりしています。特に人間関係の多様化した現代のような時代であれば、結婚の意味は一層より複雑なものにならざるを得ません。
晩婚化、少子高齢化の時代にあって、結婚はいったいどのような意味を持つのでしょうか。特に結婚に関して一番多い相談は、結婚する時期についてのものが多いようです。
誰でも自分の結婚する時期については興味津々でしょう。結婚する時期というのは、運命的に見ても最初から決まっているわけではありません。しかし、はっきりといえるのは「結婚には人により適した時期がある」ということです。
一般的な常識からいえば二十代後半から三十代前半ごろが妥当でしょう。しかし、それはあくまで一般論であって、必ずしも個人個人の状況には合わない場合があります。
一人一人の運命はすべて異なるものだからです。ですから、その時期は人によってみな違ってくると考えねばなりません。
占い講座9−2
■結婚は周囲の人が騒ぐとよけいに失敗する
以前に、なかなか結婚しない息子さんのことを心配した母親が訪ねてきました。相談者の母親は五十代のなかばくらいでしょうか。年齢的にいっても、そろそろ孫の顔が見たい年頃です。
家柄はかなり裕福なようで、聞けばご主人が実業家であり、仕事も順調にいっているとのことでした。その母親は特別に悩み事があるわけではないようです。ただ、三十代になっても、いつまでも一人身でいる息子さんに、はやく家業の跡継ぎをさせたいようでした。息子さんは現在はまったく別の仕事に就いており、一人で暮らしているとのこと。
私は相談内容を一通り聞いてから、事前に出しておいた息子さんの資料に目を通していきます。すぐに気づいたのは、息子さんの現在の周期の巡りの悪さでした。
特に結婚にはまったく適さない時期です。その息子さんはもともと神経質な気質であり、ややプライドの高い性格を持っていました。その性格に加えて、現在の周期の状態がさらにその本能を強化していました。
こうした時期は感情的な攻撃性の本能が強まるために、人間関係がうまく機能しません。このような時期に無理やり結婚すると口論が絶えなく、結婚そのものが破綻することが多いのです。このことは正確に母親に告げなければなりません。
「お母さん、息子さんは現在、結婚にはまったく適さない時期に入っています。もう少し先に延ばしてはいかがですか」
その母親は結婚に関心のない息子に、すぐにでも縁談の話を持ちかけようとしていました。しかし、このような時期に縁談の話はよくありません。差し迫った必要がなければ、縁談の話などは止めておいたほうが無難です。心理のバランスの崩れた時期にそのような話を強引に進めてみても、うまくいくはずがないのです。
「しかし、跡継ぎのこともありますし・・・・」
母親としてはこのような息子さんの心理状態を、まったく知らないわけですから、当然、ふつうに結婚の話を進めたいわけです。
「でもお母さん、現在のような時期に結婚すると、すぐに離婚する可能性がありますよ」
私がそういうと、母親はビックリしたような顔つきをしました。そして予想もしなかった答えが返ってきたのです。
「実は黙っていたのですが、もうすでに一度離婚しているのです」
その息子さんはすでに一度は結婚に失敗していたのです。息子さんの資料を再び調べなおすと、結婚に厳しい時期は○○年から入っていました。
「結婚した年はいつですか?」
まずは、その時期がいつ頃なのか、確認しなければなりません。
「えーっと、○○年です」
再び驚きました。結婚した○○年はその大きな周期に入る一年前だったのです。なるほど、その時期に入る前だからこそ、息子さんは結婚に乗り気だったのです。しかし、結婚した翌年にすぐに大きな周期の変化が起きています。周期が変化すると、それまで無かったまったく別の性格が生じてきます。その息子さんの場合には結婚に関して障害のあるような、とても神経質な心理を作る「感情の周期」が巡ってきていたのです。
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■周期の変化によって性格が変わる
周期が変わると心理構造が大きく変化します。息子さんの心理の中にそれまでは存在しなかった、非常に気難しい性格が出てきたのでしょう。その結婚した時期はおそらく口論が毎日絶えなかったのではないでしょうか。
「そうですか。すでに離婚していたのですか。わかりました。しかし、離婚の大きな原因は時期的な流れによるものです。この時期はまだ現在もまだ続いていますから、今また結婚すれば、またすぐに同じ結果になりますよ」
実際に離婚後すぐに再婚して、またすぐに離婚する人がいるのです。離婚とは単に相性が悪いからするというわけではありません。相性だけではなく、時期的な流れが悪いという運命パターンも存在するのです。私は母親にそうした時期的な流れがあることを詳しく説明しました。最初はなかなか納得できないようでしたが、何度も説明を聞くうちに少しずつ理解できたようです。
「わかりました。さすがに二度も離婚させるわけには行きません。今回は先生のおっしゃることを聞いて慎重にしたいと思います」
私はそれを聞いて安心しました。そしてその時期がいつ頃抜けるのかを細かくアドバイスしました。次の周期は比較的安定したものでした。特に結婚に関しては安定感があり、大きな問題ごとの起きないような心理構造に変化するはずです。
心理状態が安定すれば、離婚などの大きな問題ごとはまず発生しません。
安定した結婚を望む人は、このような時期に入ってから結婚すればよいのです。しかし、多くの人がこのような周期の変化があることを知りません。また、相談者の中にはいくら詳しく説明しても、そのことをまったく理解できない人がいるのです。この前も懇切丁寧に説明したあとで、
「でも先生、そんなのは気の持ちようですよね」
と、いう人がいるのは実に残念でなりません。たしかに気の持ちようは大事なことです。しかし、そこには明らかに誤解があるのです。「気の持ちよう」という本来の意味が、曲解されているような気がしてなりません。
事実、そのような心理の崩れた時期に、気持ちを正常に保てるわけがないのです。そこには運命を自分に都合よく解釈しようという意図が読み取れます。
そうした安易な考え方で結婚などしますと、大きな失敗をして後悔することになるのです。
なぜなら、どんなに無視しようとも、そのような時期は確実に巡るからです。誤解してならないのは、そうした周期が巡るから離婚に至るというわけではないということです。離婚の直接の原因は、そうした自分の本能的な心理を制御できないことにあるのです実のところ、その本能の作用をキチンと制御するのは至難の業でしょう。
なぜなら、その周期が巡る期間は、ずっとその本能が刺激されて強化されているからです。一日二十四時間、一年三百六十五日間、ずっと休みもなくその強い本能が機能しているわけですから、それを制御し続けることがいかに大変なことであるかが理解できると思います。
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■安定した結婚生活をのぞむ人は、適切な時期を選べ
安定した結婚生活を望むならば、あえて、このような時期に結婚する冒険などせずに、危険な時期を避けてから結婚すればよいのです。私が使う手法はただの占い的なものではありません。霊感などで未来を予測しているわけではないのです。この技法は人間の潜在意識の構造に準拠したものです。ですから心理の変化予測がまったく外れる、というようなことは生じないのです。
これまでに結婚に失敗した多くの人の運命分析もしてきました。その中には根本的に相性が合わないなどの、どうしようもない理由もありました。
しかし、その多くは相性の良し悪しではなく、ほとんどの離婚パターンが時期的な心理状態の不安定さだったのです。
当然のことですが結婚したあとでも不安定な心理の時期が巡ることがあります。しかし、このような時期は、自分の運命をしっかりと自覚することで状況が悪化することを防げるのです。
多くの人は自分の心理の不安定さを、周囲にいる相手に投影して見出しています。つまり、自分の歪んだ心理状態が、実際に相手の態度を少しずつ硬化させていくのです。それは火に油を注ぐ行為に例えられるでしょう。
CAP運命分析では人間の運命の背後に存在する、こうした本質的な状況を正確に読み取ることができます。相手や自分の心理状態を正確に読み取ることで、そのときの運命的な状況を客観的に再現できるのです。その再現した状況から「では、どうすればよいのか」といった具体策を考えていく事が可能になります。
私がこれまで見てきた人々では、自分のこうした運命的な状況をきちんと理解できる人と、まったく理解できない人がいました。そこでわかったことは、自分の運命をはっきりと自覚できた人はその後も極端に道を外れるような悪い運命には陥らないということです。
ここで一番大切なことは自分の運命を客観的に眺める、という態度ではないでしょうか。多くの人がかなり自己中心的な観点から、自分の運命を眺めているからです。多くの人が自分を運命の被害者的なものに考えており、「ただ単に自分は運が悪かったのだ」と思い込んでいます。
しかし、自分の不幸の本質的な原因を深く考えることもなく、安易にそうした外的なものに見いだしたのでは、何の解決にもなりません。実際には多くの人がそのような心理の誤魔化しで、自分自身を慰めているのです。このような逃避的な心理が働いている間は、いつまでも状況を好転させることはできないでしょう。
運命は自分自身の心を正しく見つめることで、良くしていくことができます。不幸な状況に陥っている人ほど、こうした本質的なことが理解できないのです。
結婚という未知の行為の中にも、このような運命の重要な法則が深く干渉していると考えられます。運命は私たちの背後にあるこうした心の存在に気づかせ、それを調和の法則のもとに編みこんでいくのです。

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