占い講座8−1
財運という言葉を聞いたことがありますか? 占いの世界ではよく使われる言葉です。これを金運と言い換えても同じでしょう。占いの世界では「私の金運は?」とか、「あの人の金運は?」というような感じで使われています。
CAP運命分析においても時代の影響なのでしょうか、財運、金運に関する相談がかなり多くなってきました。また、こうした時代的な不況を反映してか、それにつけこんだような占い的な商法が堂々と行われています。
たとえば金運の良くなる財布、金運の良くなる掛け軸、金運の良くなる絵画、それらを数え上げたらきりがないほど数多くありますが、ほとんどのパターンは物を使った方法です。私は自分自身の運命に関する研究から、これらの実際的な効果にはかなり疑問をもっております。これらはあくまで、おまじない的なものに過ぎないと考えるべきではないでしょうか。
しかし、私がこのようなことを言うと、
「あなたも、そうした類の商売ではないのか?」
と、偏見的な目で見られることがあります。また、実際にそのような物を購入して何の効果もないことがわかると、
「ほれ、見たことか。金運なんてあるわけがない。真っ赤な嘘にきまっている。そもそも占いじたいがインチキみたいなものだよ」
と、占いの世界全体がそうした非難の対象にされてしまいます。これは、とばっちり以外の何物でもありません。そうした占い的なものにつけこんだ商法はひとまず置いておくとして、では、占いの世界で語られているような「金運」「財運」というものが本当に存在するのでしょうか。
占い講座8−2
■財運や金運はたしかに実在していた!
私も当初は、これらのものにかなり懐疑的な意見を持っておりました。ところが少しずつ運命の研究が進んでいくと、このような運命の特殊な法則がたしかに存在することがわかってきたのです。自分でも不思議な経験を何度もしたものです。
この法則じたいを単純に説明することはできません。それはこの法則じたいが人間の意識とかかわる、非常に複雑な背景を持っているからです。まだ、その全容が解明されたわけではありません。しかし、その全体像は少しずつ見え始めてきているのです。こうした神秘的な話をすると、
「では、何らかの技術を駆使して、自分の金運を変えることはできないのか?」
と、誰もが考えるでしょう。しかし残念ながら、金運自体をすぐに変える技術はありません。そもそも、もしそのような技術があれば、誰もお金の苦労などしないでしょう。運命の世界はそうした「棚から牡丹餅」式にはできていないのです。運命の世界は魔法の世界ではありません。本当に金運を得ようと思うのなら、それ相当の努力が必要なのです。
現在は不況の時代です。このような時代には必ず経済的な悩みが出てきます。またそれは一部の人にだけではなく、誰にでも出てくる悩みの一つでもあるでしょう。
CAP運命分析にもこうした経済的な問題を抱えて訪れる人が多いのです。以前に、こうした金運のあり方を象徴しているような話がありました。その人は、やはり経済意的な問題を抱えていて、今後の方向性を知りたいために相談に訪れたようでした。
「何とかならないのでしょうか。何か方法はないのでしょうか」
相談に見えた方は、自営業をされているご主人の仕事がなかなかうまくいかないのを心配していました。私はいつものように資料を取り出して、入念に目を通していきます。聞けばご主人が自営業をやっていて、様々な商売をしているものの、その全てがうまくいかなくて失敗続きだという内容でした。
「たしかに、ご主人は現在、低迷した時期に入っていますね。自営業を始めたのは最近ですか」
このように聞くのは、厳しい時期に入ってから以前の仕事を辞め、独立する人が多くいるからです。誰でも低迷した時期に入ると仕事がうまくいきません。しかし多くの人は、「その仕事が自分に合わないのだ」と考えるようです。ですから「転職すれば何とかなる」と考えるのでしょう。
ところが実際にはそうではありません。厳しい時期に入るとどんな仕事であれ、かなりきつく感じるものなのです。つまり、合うとか合わない以前の問題なのです。そのような時期に独立すれば、当然ですが事業はうまくいきません。かえって独立したために、余計に自らの首を絞めることになるのです。
「いえ、主人が自営業を始めたのは、だいぶ前のことです。以前はうまくいっていたのですが・・・・。」
そこでご主人の資料を見ると、低迷した時期に入ったのは数年前であることがわかります。それ以前の時期をさかのぼると、その前の周期はかなり安定した時期であり、特に商業には一番良く、いわゆる金運や財運の強くなる時期に当たっていました。
なるほど、このような時期にはすべてが順調に運ぶものです。特に商業的には抜群の効果を発揮できる時期でもあります。
「ご主人が自営業を始めたのは、今から二十数年前ですか?」
そのご主人の金運の強くなる時期は、二十数年前から入っていました。そのご主人が二十代の後半くらいでしょうか。不思議ですが良い時期に入った途端に、まるでその時期を知っていたかのように、独立して成功する人が多くいます。
「たしか、その頃だと思います。どうして分かるのですか」
彼女はびっくりした顔つきでこちらを見ています。
「いや、ちょうどその時期に大きな周期が変化しているのですよ」
彼女は先ほどたしかに「主人の事業が、昔は順調に行っていた」といいました。もしそれなら、こうした時期以外に考えられません。
占い講座8−3
■財運や金運が巡ると、やることはとんとん拍子に上手くいく
金運、財運というのはたしかに存在するのです。それは「運」という文字の通りに、周期として巡ってくるものです。このような周期が巡ってきますと、どんな人でも現実的な感性が非常に鋭くなります。
現実的な感性が鋭くなれば、他人が気づかないことにも気づくようになります。たとえばそれは金儲けの方法などにも及びます。普段は商才のない凡庸な人でも、この時期に入ればかなりシャープな判断ができるようになるのです。それが金運、財運と呼ばれる運気の正体なのです。
またその作用は、そうした実務的な能力の向上だけではありません。実際には物質的なものを引きつける、未知の磁力的な作用も発生するのです。
ですから、その時期に商売などを始めれば、多くの人をひきつける磁力的な効果で商売を繁盛させることができます。こうした神秘的な意識の磁力は、人間の意識の内部に直接作用するようです。その効果を例えるならば「虫が光に引きつけられて飛んでくる」といったようなものに例えられるでしょう。人間の無意識の次元にも同様な法則が存在するようです。
「ご主人は現在、商売には良くない周期が巡っています」
「ですから、商売がうまく行かないのです。以前はたしかに商売に良い周期が巡っていました」
私がそういうと、相談者の彼女は何となく理解したようです。
「先生、もう一度、そのような時期が来ませんか?」と彼女はいいました。
「大変残念ですが、この先に同じような時期はもう巡りません」
実際に、生涯の中でこのような時期が巡るのは、一度有るか無いかなのです。人によっては一生涯、このような時期が一度も巡らない人もいますが、大抵の人は生涯に一度はこのような時期が巡ってくるものです。
非常に面白いのですが、これは金運を象徴する時期ですが、この時期が子供のころに巡りますと、優秀な成績でよい大学に進学する子が多いのです。これなども現実感覚が非常に優れる例だといえるでしょう。子供でも現実感覚が非常に優れれば、自分の将来を予感して勉強に走るのです。
またその反対に、老人になる頃にこのような時期が巡る人の場合は急に元気になったりして、社会的な活動などを広範囲に繰り広げる人などもいます。基本的にこのような時期は、十年から二十年くらいで過ぎ去ってしまいます。その時期が過ぎされば心身ともに活力を失い、元の木阿弥に戻ってしまいます。
「何とかして、昔の時期のような状態に戻す方法はありませんか」
彼女は必死でした。それはそうです。一家の大黒柱であるご主人の事業をここで失敗させるわけには行きません。何かよい方法を私が知っているのではないか、と必死にすがってきます。
しかし、大自然の法則のもとに動いている運命の神秘的な法則を、人間ごときの力を使ってひっくり返すのは完全に不可能なのです。
ですから、このような場合は運命の法則じたいを変えさせる方法ではなく、自分自身の考え方や生き方をその運命の法則のもとに同調させていくしかないのです。
「これから新しく手を広げるのは大変危険です。これまでやってきた、地道な方法を維持していってください」
そのとき、私はそういうのが精一杯でした。ご主人の未来の運命サイクルを見ますと、これから先に大きな変化はありません。また実際にこのような良い周期が過ぎ去った後に、事業などの手を広げていくのは大変危険なことなのです。多くの人はこのような運命の法則があることをまったく知りません。ですから、何とかして現在の低迷した状態を努力によって打開しようと奮闘するのでしょう。しかし、どんなに奮闘してみても、以前のような状態に戻すのは大変難しいことなのです。
人間の能力には限りがあるからです。以前の時期だって、けっして怠けて事業をしていたわけではありません。全力とまでは行かなくても、それに近いくらいの力は出しているのです。良い時期に入ると基本的に怠けることはできません。体力や気力自体が向上していきますから、ジッとしようと思ってもできないものです。
普通はその状態に比例するように、積極的に活動しているものです。ですから、後からその好調な時期以上に自分の能力を上げようとしても、しょせん無理があるのかもしれません。
「昔の良い時期に稼いだ資本がまだ残っていますか」
低迷した時期に入れば、良い時期に蓄えた資本を維持しながらコツコツとやっていくのが基本です。幸いその相談者には昔に蓄えた資本がまだ残っていました。私はその資本を慎重に扱っていくようにアドバイスしました。
占い講座8−4
■財運・金運を人生の計画として組み込み利用する
自分の運命の流れを知ることは非常に有益なことです。しかし、多くの人は自分の運命を知ることを極端に恐れるかもしれません。自分の未来に厳しい運命の時期が巡ることが恐ろしいと考えるようです。
しかし、その危険な時期を正確に知ることで、それに対処することが可能になるのです。もし、そのような時期が来ることをまったく知らなければどうでしょうか。知らないからといっても、そうした時期は確実に巡ってきます。多くの人は実際にそのような時期が巡ってから大騒動になるのです。それは台風の予想をまったく聞かないうちに、大きな台風が巡るというようなことに例えられるでしょう。台風は事前に予測してきちんと対策を施すことで、重大な危険を避けることが可能になります。
それとまったく同様なことなのです。運命も事前に予測することで、重大な危険を避けることが可能になるのです。先の事業家の例で言えば、良い時期を事前に予測したならば、その時期は積極的に動いてどんどん投資すればよいのです。その反対にその時期が過ぎ去って、以前のようにうまく動けなくなれば、反対に投資を控えて事業全体を維持するような状態へとシフトしていけば良いのです。
これらはすべて運命を事前に察知することで可能になります。多くの人がこのような運命の法則が実在していることを、まったくと言っていいほど知りません。
ですから「努力すれば何とかなる」とか、「こういうのは気の持ちようさ」などど、かなり安易に自己中心的に解釈してしまっているのです。
実際にかなり低迷した時期に入れば、どんなに努力しようとも、容易に運命は変えられないのです。実際にその変えていく力そのものが、その時期には低下しているわけですから全くどうしようもありません。
運命の様々な法則を知っている人は、けっしてこのようないい加減なことはいいません。運命にはたしかな波が存在することを知っているわけですから、それに同調するようにしてコツコツと努力していけるのです。その波が良い状態であれば積極的に努力しますし、波が悪くなれば控えめに慎重に行動するのです。こうした柔軟な方法を実践していくことで、全く無駄のない人生が送れるようになります。
このように運命の法則そのものを熟知することは、実はとても有意義なことなのです。それを知らない人のように、何度も何度も同じ過ちを繰り返すこともありません。それらは全く不用意なことなのです。それは天気予報を無視して雨の日に出かけ、晴れの日に家に居るようなものです。わざわざそんなことをする人はいません。
まず、自分の運命を正しく知ることです。その上で運命の法則に同調させるように、自分の定められた道を真っ直ぐに進めばよいのです。
自己を運命にシンクロさせていくことで、運命そのものは次第に純化されていきます。運命の波は容赦なく、あらゆる人に襲い掛かってきます。しかし、人間は英知を持つことでその波を超えてゆけるのです。運命を正しく知る人のみが、その運命の荒波を超越できるのです。
運命の世界は私たち人間がその法則を完全に理解できるまで、いつまでもいつまでも辛抱強く、私たちがその世界に至るのをずっと待ち続けているのかもしれません。

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