占い学校

八島高明の占い講座3

過去・未来の予測は可能か?



占い講座3−1

 

 こういう特殊な研究をしていると、世間から様々な偏見や誤解を受けることがあります。運命分析という私の仕事をただの占いだと思い込んでいる人の中には、

「占いなんてインチキに決まっている」とか、あるいは、「人間の未来のことなんて分かるわけがない」と考えている人々がいます。


 たしかに世間に出回っている占いの中にはインチキめいたものが多いのも事実ですし、また、人間の未来がすべて最初から決まっているわけではありません。

 運命分析ではあくまでも、人間の潜在意識の構造からその人の未来を予測しているに過ぎません。しかし、それを知らない人の中には最初から偏見的な態度で接してくる人がいるものです。

 この間もこのようなことがありました。その人は五十歳代位と見られる男性の方でした。占いや拝みごとの好きな妻に連れられて、仕方なく付いてきたようです。彼の妻はこういう神秘的な雰囲気を好む人で、私の話を楽しそうに聞いていました。

しかし、ご主人のほうを見ると何とも不快そうな顔をしており、言葉の端々にそれが表れてきます。いかにもインチキと言いたげな表情で、私の言葉の矛盾点や粗探しをしているようでした。

何かいやな空気が流れていました。このような人は今でもたまに来ますが、そのときの私も

「ああ、またこの仕事に偏見を持つ人が来たな。仕事がやりにくいな」

と、いう感じでしょうか。でも、このような時ほど冷静になり、けっして相手のペースに乗ってはいけません。相手のペースに乗ってしまうと、普段は見逃さない細かいデータを見落としたりして、大きな判断ミスをすることもあるからです。

そのときも気を強く持って冷静に望みました。私はこれまでの自分の研究には自信を持っており、それがどこか態度となって表に表れていたのかもしれません。そんな私の雰囲気を察知したのか、突然、黙っていたご主人が話しかけてきました。

「私の運命が分かりますか?」

その穏やかな言葉とは裏腹に、「生年月日だけで人の運命が分かってたまるか」「絶対にインチキに決まっている」という考えが少し上気した顔の表情にありありと見えます。

「えーと、少し待ってください」

そう言ってから、私はご主人の生年月日を基に作成した基礎データに目を通していきます。そのときはご主人の生まれた正確な時間が分からないために、多少の不安がありました。実際に生まれた正確な時間、つまり、何時何分まで正確に分からないと判断が間違ってしまうことがあるのです。しかし、その場でそうした言い訳をすると、

「ほら、やっぱりインチキだった。下手な言い訳をして誤魔化しているではないか」

と、言われそうな雰囲気でした。

 




占い講座3−2


■知らない過去の予測がずばりと的中した

 

私も自分の研究に自信を持っていますから、ここで引き下がるわけには行きません。この場合、ご主人の正確な生まれ時間が分からないわけですから、判断ミスをすることは十分にあり得ます。しかし、そのことを相手に言うわけにはいきません。

 私は判断ミスをしないように慎重にデータに目を通していきました。この場合、生まれた時間が分からなくても、判断ミスの少ない要素を取り上げたほうが無難です。

 運命の周期的な流れは、生まれた時間とはそう深い関係にありません。つまり、生まれた正確な時間が分からなくても、運命の流れ的なものはほぼ正確に読めるのです。そこでそのご主人の運の流れを追っていくと、ある時点で気にかかる箇所がありました。そのご主人が四十代くらいでしょうか。十年くらい前の時点です。

そのデータの中に運気の不調和を引き起こす意味が出ています。その内容をさらに深く、詳細に総合的に判断をしていきました。

どう考えても間違いないと思ったので、その判断をご主人に告げました。

「今からちょうど十年くらい前の○○年に、ご主人の親に関する悪い暗示が出ています。その年に何か親に関することで、悪い出来事がありましたか?」

最初、ご主人は思い出すかのように過去の記憶をたどっている様子でした。そしてしばらくすると、ぼそっとつぶやいたのです。

「その年に、私の親が亡くなりました」

私は大して驚きませんでした。それよりも「やっぱりな」という感じです。何度もこのようなパターンを的中させていますので、いまさら驚くこともありません。むしろ、このような悪い年回りに何も起きないほうがおかしいのです。しかし、注意しなければならないのは、そうした年が巡れば、親が必ず亡くなるわけではないということです。

そのご主人の運命パターンから読み取れたのは、「その人の親に関する悪い暗示」にすぎません。

人の死ぬ時期が事前に決まっているわけではありません。しかし、運命の研究でわかったのは偶然に亡くなることもないということです。人が亡くなる時期のほとんどが、その人の運気が非常に低迷した時期に集中するのです。

そのような運気の流れは正確に読み取ることができますから、危険な時期というのは事前に察知することが可能なのです。そして家族の運命というのは、多くの場合シンクロしていますから、身内の危険な情報がその家族のデータの中に現れてくることもあるのです。

 はるか昔の親に関するネガティブな出来事を、○○年という時期まで正確に言い当てられたそのご主人は、それ以降はすっかり大人しくなってしまいました。すっかり面食らった顔をして、訳がわからないといった感じです。

しかし、過去の出来事をズバリと言い当てたことで、少しは私のことを信用してくれたようです。それ以降は素直に運命分析を受けてくれました。



占い講座3−3


■運命の法則性を応用すると過去・未来の予測が可能になる

 

今でも時々、このような人が訪ねてきます。そのたびに少し嫌な思いをするのですが、最近ではそれも仕方ないと考えています。

 私はこれまでの運命の研究をとおして、人間の運命には法則性があることを知っておりますが、それを知らない人たちにとってはただの迷信的な占いにすぎないのかもしれません。また、こうした占いの世界には、実際に迷信的要素が多いのも事実なのです。

世間に出回っている占いの中にはかなり迷信的要素が入り込んでいます。私もこの研究を始めた当初は、いろんな種類の占いをやってみました。そして迷信的な占いにはまり込み、それを信じて何度もひどい目に遭ってきました。しかし、こうした体験は私だけではないでしょう。

現在の私から見ればいまだに迷信的な占いにとらわれて、それに振り回されている人が大勢います。それは占いの素人だけではなく、プロの占い師においてもたくさんいるのです。

占いといっても世間に出回っている占いには、数多くの占いがあります。その中には十分に信頼に足りる占いと、そうではない迷信的な占いがあるのです。こうした研究をする人は、それをしっかりと区別できねばなりません。でなければ、こうしたものはかえって人を不幸にすることもあるのではないでしょうか。

 占い的なものにかかわる人はその内容を鵜呑みにせず、科学的、合理的な観点から取捨選択していく態度が必要なのかもしれません。






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