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運命とは、聖なる精神世界へ至る道!

どんな人にも運命があります。楽しい時があれば苦しい時もあり、喜びがあれば悲しみもあります。どんな人でも、こうした運命の世界で生きていかねばなりません。なぜ、人間には運命というものがあるのでしょうか? その難問に答えます。



精神世界と運命の関係とは


この間、久しぶりに気骨のある若者が訪ねてきました。30代前半くらいの男性で、どことなく精悍な感じのする人です。自己流で哲学や心理学を学んでいるようで、精神世界にもかなり精通しているようでした。

「運命とは何ですか?」

その男性は何か悩みがあってきたわけではないようです。私のサイトを見たようで、その内容に共感してやってきたようです。最初からいきなり難しい哲学談義が始まりました。

「運命とは一言でいえば、心で見る劇みたいなものです」

精神世界と運命の関係とはこれは私が以前から持論としている、運命に対する包括的なアイディアです。運命という言葉は様々な意味に使われます。その受け取り方も人によって様々でしょう。運命という言葉の明確な定義はありません。かなり漠然とした概念といえるでしょう。

私は、この運命というのはその本体である「心」が作り出していく「心理劇」であると考えます。人はその心理劇に完全に埋没して、多様な役割や運命の意味を学んでいく存在なのです。

「なるほど心の劇ですか。何となく理解できます。ところでその劇を作り出す心とは何ですか。それは観念的なものではないのですか?」

この男性はかなり哲学的な修練を積んでいるようでした。

「いや、心はけっして観念的なものではありません。その完全な実体はなくても、たしかに存在するものです。心には基礎的な構造があるのです」

心は現代において、かなり観念的に捉えられています。科学者の中には心の存在を疑う人がいます。それは実在するものではなくて、脳が作り出す現象にすぎないと考えているのです。心は本当に脳が作り出す幻影なのでしょうか。いや、私はそれを明確に否定できる確かな経験を持っています。ですから、こうした説は絶対に受け入れられません。こうした科学者でも私と同じ経験をすれば、それが理解できるでしょう。では、その心はどこに存在しているのでしょうか。



精神世界における心の存在


心というものは、目に見えるものではありません。しかし、それは確かに実在するものです。実在するからには、それがどこかに存在しなければなりません。私は心というものが、この物理的な世界とは次元の異なる空間に存在すると考えています。その男性にこうした説明をしました。

「わかりました。では、その心はどのようにして運命を作るのですか?」

男性はさらに突き詰めて質問してきました。

「心とは漠然としたものではありません。心には5つの基本機能があり、それらは互いに結び付いて機能しています。その機能は人間の本能として作用し、私たちの意識に大きな影響を与えています」

精神世界における心の存在運命とはその心が作り出していくドラマなのです。そのドラマは非常にリアルであり、私たちの意識はそのドラマに完全に同化しています。完全に同化しているために、それがドラマであることに誰も気づきません。

「運命とはその意識の状態が連続して作り出していくものです。意識の状態に応じて、周囲の環境が変化していくのです」

男性はうなずきながら聞いています。これまで彼が学んできたものと合致しているのでしょうか。その意味をすぐに理解できたようです。

「なるほど、では意識が変われば運命も変わるのですね」

「その通りです。運命は偶然の産物ではありません。意識の在り方が運命を形成するのです」

意識ほど複雑なものはありません。あらゆる存在の中で、最も難解な存在ではないでしょうか。それは意識が複合的に構成されるものだからです。

「意識の在り方は自然の法則に従っており、その循環律によって変化していきます」

男性は小首をかしげました。この辺の理解は哲学の修練を積んでもわかるものではありません。それは現在の哲学では語られていない内容でした。

「意識に循環する原理があるのですか?」

「そうした原理が確かに存在します。私の運命研究の多くは、そうした意識の循環律の解明に向けられています」




精神世界を作り出す意識とは何か


運命の研究とは、その運命を作り出す本体でもある意識の研究なのです。運命を作り出すその意識を「潜在意識」といいます。この潜在意識は、私たちの通常の意識の下部機構として存在し、本能として知られるものです。私たちはこの潜在意識を普段はあまり意識することがありません。

精神世界を作り出す意識とは何かでも、それは私たちの意識を動かし、大きな影響を与える存在です。私たちが「自分自身」と考える通常の意識とは、その潜在的な意識の下部構造の上に作られた、小さな司令塔のようなものに例えられるでしょう。

その司令塔である自分自身の意識は生涯変わりません。その意識を自己同一的なアイデンティティーと呼んでもいいでしょう。ただ、その下部に存在する潜在意識は、時間の流れと共に常に変化していくのです。そしてその変化には循環律があり、規則正しい周期的な時間の下で常に動いていくのです。

「わかりました。潜在意識にはそのような構造があるのですね。では、その変化を正確に読むことは可能ですか?」

男性は驚異的な理解力を持っていました。哲学的な修練の賜物でしょうか。

「その変化は正確に読み取ることができます。運命分析もそれによって可能になるのです。潜在意識の変化が私たちの運命を生成させていく母体となるのです」

運命は潜在意識の複雑な変化によって、千変万化に変化していきます。人間はその影響を受けて、運命を様々に変化させるのです。運命だけではありません。その人の性格、気質、人格ですらその影響で変化していくのです。また、能力や才能なども変化します。それだけではありません。外見的な容姿ですら、その変化の影響を受けて変わっていくのです。

「では、それが事実であるとして、私たちはどのようにしてその運命と関わればよいのですか?」

この質問は一言では答えられない難しさを持っています。運命との関わり方は人によってみな異なるでしょう。そこには答えなどないのかもしれません。それは本来一人ひとりが見つけ出すものでしょう。ただ私が言えることは、すべての人がその運命の世界に深く関わらねばならないということです。



聖なる精神世界への道のり


すべての人に運命があります。これは人間の宿命といえるものです。運命の世界が存在する以上、これを避けて通ることはできません。必ずすべての人がその運命の世界を通過するのです。ある人はそこに愛を見出すでしょう。またある人はそこに正義を見出すでしょう。またある人はそこに大自然の偉大さを見出すのです。これらは人によってみな異なるでしょう。

しかし、そこに共通するのは、人間を超えた普遍性です。私たち人間は、そうした普遍的な「聖なる精神世界」を目指して、運命の階段を向上していく存在なのです。運命とは、いわばそれを実現させていくプロセスなのかもしれません。

「運命は人によって意味が異なってくる、というわけですね。何となくわかってきたような気がします」

聖なる精神世界への道のり男性は運命の意味を解いたようです。ただ、それを自分のものにするには、まだしばらく時間がかかるでしょう。本当の理解には、それに関する深い体験が必要なのです。運命の世界にも同様なことがいえるでしょう。運命の世界で得たもの、そのすべてはかけがえのない経験として、自己の中に収れんされていきます。運命とはその経験の機会を与える「劇場」でしょう。

私たちすべての人が、その「劇場」の出演者なのです。あるときは父親の役であり、あるときは母親の役であり、あるときは子供の役を演じます。また、あるときは主演を演じたり、ときにはわき役を演じたりします。その劇で使われるすべての役に、それぞれの役が持つ重要な意味が秘められています。私たちはすべての役を演じることによって、その劇全体が持つすべての意味や価値を理解していきます。

運命の世界もこれと同様なものでしょう。ですから、すべての人生にはそれぞれに大切な意味があるのです。苦しいばかりの人生であったとしても、運命において無駄になる経験は何一つありません。運命はそのすべてのエッセンスを収れんしていくのです。

「先生、今日はありがとうございました。とても勉強になりました。また機会があればよろしくお願いします」

男性は最後にとてもさわやかな笑顔を見せました。でも、運命とは不思議なものです。運命の世界は私たち人間が存在する以上、未来永劫に続いていくでしょう。そこで連続して生成する運命の糸は、けっして断ち切られることはありません。人間はその中に懸命に生きながら、自らの精神世界を充足していくのです。

すべてが学びの機会として与えられます。運命とはその機会を生かして、自分流に再編していく心のプロセスなのです。私たち人間の心はそれを具現化させていくコーディネーターなのです。運命の世界の本質はそうした「心の遊戯」として存在し、あまりにもリアルな夢を私たちの眼前に映し出します。

運命がまさにこのようなものであれば、とびっきり楽しい幸福な夢を見ようではありませんか。人がそうした幸福な世界を夢見ているとき、運命はその本質を垣間見せるのです。そして運命は私たちの心がその「劇場」を退席するときに、そのリアルな劇を終演するのです。







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