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離婚原因、その本当の理由とは?

ある日、突然に配偶者から離婚を言いわたされる。身に覚えのない彼女にとっては、まさに青天の霹靂。なぜ、彼女は離婚は突きつけられたのでしょうか。離婚の原因を探っていくと、そこには意外な理由が見てきました。それは彼女の言葉の使い方が離婚の原因だった、という驚きの結果だったのです。



気付かなかった離婚の原因


「私のどこがいけなかったのでしょうか。何か間違ったことをしてしまったのでしょうか。今でもそれがわからないのです。」

彼女はつい最近、離婚をしたようでした。それがあまりにも突然のことだったので、彼女はいまだにそれが受け入れられないようでした。年齢は四十過ぎくらいでしょうか。繊細そうな感じですが、少し鋭い目つきをしていました。

「直接的な離婚の原因は何ですか。」

私は彼女に離婚の原因を聞いてみました。離婚は多くの人が経験するものです。離婚の原因、理由はいろいろとあるでしょう。浮気、性格の不一致などが一番にあげられる離婚の理由ですが、彼女はいったいどんな理由で離婚したのでしょうか。私も気になりましたので、彼女に聞いてみました。

「それが私にもわからないのです。本当に、ある日突然だったのです。夫から離婚してくれないかと・・・。」

気付かなかった離婚の原因身に覚えもないのに、ある日突然、離婚の話を突きつけられる。そんな話が本当にあるのでしょうか。もしかしたら彼女は何か自分に都合の悪い理由があって、それを隠しているのでしょうか。いずれにしても、彼女が離婚したのは本当の話ですから、まずは彼女の心理構造を調べてみて、彼女の離婚の原因と理由を探ってみます。

彼女の資料を取りだして、まず彼女の心理構造から離婚の原因を分析していきます。全体の心理バランスをみると、感情的なタイプであることがわかります。どうやら、かなり気の強い一面があるようです。自分の考えをしっかりと自己主張するタイプであり、奥ゆかしいタイプとはいえません。現代的なハキハキとしたタイプの女性でしょうか。女性では特に珍しいタイプではありません。感情機能が強い人は、女性ではごく一般的なものです。ですから、それが離婚原因の直接的な理由とはいえないでしょう。

次に、彼女の潜在的な心理をみていきます。自我が競争機能に偏っています。外見からはわかりませんが、かなり勝気な人のようです。他人より優位に立つ、そのことに彼女は固執していました。つまり、勝気で自己表現のはっきりした人、ということになるでしょう。

「うーん、性格的にはかなり偏りがあるようですね。多少、気の強い面があるようですが・・・。」
私はそれを暗に聞いてみました。彼女は素直にそれを認めて、こう言いました。

「たしかに、私には少し気の強い面があります。でも、夫との間にはケンカはほとんどありませんでした。だから、わからないのです。」



離婚の原因が見えてきた


たしかに彼女の言うように、勝気というだけでは離婚には至らないでしょう。離婚の原因には何かもっと深い理由があるのかもしれません。次に、彼女の対人的な接し方を見ていきました。なるほど、ここでは彼女の性格的な弱点がはっきりと現れていました。極端に冷静さに欠けるところがあり、反対に情熱的な性質がかなり強くなっています。ここでは感情の要素が出てきますから、彼女が我を忘れてカッとなりやすい性格であることがわかります。もしかして一番の離婚の原因はここにあるのではないか、私の直感が閃きました。

「少しお尋ねしますが、あなたの夫はどのような人でしたか。とても大人しいタイプの人ではありませんでしたか。」
彼女は少し間をおいてから言いました。

「はい、たしかに主人は大人しい人だと思います。」

離婚の原因が見えてきたこれで離婚の原因がはっきりと見えてきました。彼女はカッとしやすい性格であり、それを表に表現する勝気な性格でした。そして夫は大人しくて文句を言わない、受容的なタイプです。このような組み合わせの夫婦において、一番問題になるのは何でしょうか。多くの人は妻の勝気な性格を挙げて、離婚の原因と考えるかもしれません。しかし、それは必ずしも直接的な離婚の原因ではないのです。

自己表現のはっきりとした妻と、受容的で大人しい夫の組み合わせは、夫婦としてはむしろ理想的な関係なのです。それは電気のプラスとマイナスの関係であり、カップルとしては良い関係といえるでしょう。つまり、夫の気の弱い面を妻が補い、妻の気の強い面を夫が和らげる、夫婦としては十分に両立する相性なのです。ところが、理想的な関係の夫婦に、実際に離婚が起こりました。いったい何が問題だったというのでしょうか。

離婚の原因は、彼女の資料だけではわかりません。参考に彼女の夫の資料も見てみました。なるほど、たしかに彼女の言うように、全体的には大人しい感じのする人です。感情の働きが弱く、自己主張のできないタイプでした。また自我意識も弱いために、かなり優柔不断なところもあるように思われます。こうした男性なら、わがままな彼女の言うことを、何でも素直に聞いてくれるでしょう。

しかし、一つ気になる部分がありました。彼は非常に内向的なタイプですが、プライドの高い一面がありました。一見すると、何でも素直に聞いているようでも、心の中では意外とそうではないかもしれません。プライドが高い内向的な男性は、自分の感情を素直に表現しません。ですから外見からはわかりにくいのですが、素直に聞いているようでも、心の中では自分が批判されるたびに、怒り心頭で聞いているかもしれないのです。

もしかすると、彼女の夫もこうしたタイプではなかったのでしょうか。そうであれば、彼女が知らないうちに離婚に至ったという原因も見えてくるのです。



本当の離婚の原因とは


私の頭の中には、彼女と夫の性格の組み合わせから、離婚の本当の原因がうっすらと見えかけていました。それは一言で言うと「彼女の言葉遣い」、そこに離婚の最大の理由があったのではないでしょうか。彼女は自分の感情を素直に表現するタイプです。ですから怒りや悲しみ、喜びなどの感情をストレートに表現します。頭に思いついたことを、相手の立場やその時の状況を考えずに素直に表現していきます。

本当の離婚の原因とは夫は受容的で大人しい人ですから、それを拒否もせずに聞いてくれます。一見するとケンカも起きずに、仲の良い夫婦に見えるかもしれません。でも、彼女の喋る言葉は、相手への配慮のない言葉ですから、時には相手をひどく傷つけることがあります。夫は非常に内向的なタイプですから、そんなときでも自分の怒りを外に出さずに、内側にため込んでいきます。夫が何も言わないために、妻は彼がひどく傷ついていることにも気づきません。

このような関係が長く続いていきますと、いつの日か、夫が大爆発を起こす時が来るのは火を見るよりも明らかでしょう。それが今回の離婚の真の原因ではなかったのでしょうか。彼女の心理構造と夫の心理構造の関係をみるとき、二人がこうした運命をたどったであろうことは十分に予測できるのです。以前にも、こうした離婚パターンを何度も見てきました。私はこの推測が正しいだろと確信しました。念のため、そのあたりの状況を彼女に確認しました。

「あなたの夫は離婚の原因を、あなたに何と説明しましたか。」
彼女はなぜそんなことを聞くのか、と怪訝そうな顔で言いました。

「説明も何もありませんでした。ただ、お前とはもうやっていけないと・・・・。」

彼女の夫はたしかにそう言ったのです。それは夫の硬化した感情の表れでした。相手を頑なに拒絶する態度は、彼女の夫が心理的にも限界まで追い込まれていたことを証明するものでしょう。そこまで夫を追いやった原因は何か。それは彼女の放つ、配慮のない言葉遣いだったのです。彼女が夫の繊細な神経に気づかず、日ごろ放っていた毒気のある言葉づかいは、彼女の夫をひどく傷つけていたのです。

内向的な夫は何かと気持ちが萎縮しているために、それをはっきりと言えなかったのでしょう。男としてのプライドをズタズタにされていき、それが限界に達したときに、彼は黙って家を出ていったのです。こうした状況に至っても、彼女はいまだに自分の置かれた状況が理解できないようでした。なぜ、彼が急に自分の下を去っていったのか、今でも考えあぐねているようでした。



離婚の原因を作らないために


「あなたの夫が去っていったのは、あなたの言葉遣いが一番の原因です。あなたは思いついたことを何でも口にするでしょう。ところがそれは土足で人の心の中に踏み入る行為に等しいのです。言葉の過ち一つが運命を危うくすることもあるのですよ。」

離婚の原因を作らないために私は彼女に説明しました。多くの人は言葉をあまりにも無頓着に使います。特に最近は言葉遣いが非常に乱雑になってきました。言葉の使い方一つで運命を危うくする人がいます。表現法が適切でないために、本人の意思とは反対に意味を取られる人がいるのです。たとえば本人に悪気がないにもかかわらず、頭に思いついたことをポンポンと表現してしまうために、相手をひどく傷つけていることがあります。ところがそれを喋った本人は、そのことにまったく気づいていません。多くの人運命を観察していると、実際にこのような人がいることがわかります。

ナイフで人をさすことだけが罪ではありません。乱暴な言葉で人の心を突き刺すのも同じように罪なのです。誰でも他人の言葉がぐさりと心に突き刺さった、という経験をお持ちでしょう。言葉というものは本当に人を死に至らしめることもあるのです。会社の上司から無能呼ばわりされて自殺する人がいます。あるいは恋人の何気ない言葉で傷つき、恋愛ができなくなる人がいます。また子供を無能呼ばわりして、才能を失わせる親がいます。身体は食物の栄養で育ちますが、心は言葉という栄養で育つのです。言葉がいかに大切なものであるか、今こそ見直す必要があるでしょう。

「そうですか、言葉ですか・・・・。」

彼女は自分の大きな欠点にようやく気付いたようでした。しかし、すでに遅きに失しました。彼女がもう少し早く気づいていれば、自分の運命を変えられたかもしれません。これから先、彼女がどのような運命を辿っていくかは、だれにもわかりません。はっきりしているのは、彼女がこれまでの自分自身の在り方を見直していかねばならない、ということでしょう。離婚という辛い体験は、彼女の心の中に新しい何かを残したはずです。彼女は時間をかけて、それを見出していくことでしょう。彼女の運命は、言葉遣いひとつでも大事にしなければならないことを、私たちに告げているのかもしれません。





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