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心の在り方が、その人の運命を作り出していた

運命とは、その人の心の状態が作り出していく現象です。では、「その心とは何ですか」 という疑問が出てくるでしょう。心は現代において色んな形で理解されていますが、心の本当の姿を知る人はまだ少ないのです。


心の世界を探求する


心という概念はかなり漠然としたものです。沖縄の方言でいえば「チムグクル」というような心情的、情緒的なニュアンスになるでしょうか。心というのは目で見ることができません。でも確かに存在すると考えられるものです。科学の発達した現代では、

「心は脳に存在しているのではないか」

と考える人もおりますが、それに関する決定的な証明などはありません。私自身の考え方でいえば、
「心はけっして脳に存在するものではない」ということです。私は自分の宗教観や観念でそう考えているのではありません。これまでの自分自身の不思議な体験やそれに関する研究から、

「脳と心はまったく別の存在である」

という強い確信をいだいているのです。


心の存在と肉体の存在は別


私が最初それに気づいたのは、高校2年生の秋ごろでした。夜寝ているときに突然、「幽体離脱」という現象を体験したのです。この「幽体離脱」という現象は、心霊研究の世界では比較的よく知られた現象です。もちろん、当時の私にはわからなかったのですが、この現象は簡単にいえば「魂的なもの、あるいは霊的なものが肉体から分離する」という現象です。私はその時期を境に、この現象を何度も体験してきたのです。

心の存在と肉体の存在とはその現象は何の予告もなしにある日突然やってきます。最初は身体が金縛りにあったようにまったく動かなくなります。でも、意識は起きているときのように非常にはっきりとしているのです。次に身体がガクガクと振動をはじめます。その振動がだんだん大きくなってくると、意識が肉体からすーっと抜け出るのです。周囲は真っ暗で何も見えない状態ですが、たしかに意識が身体から抜け出したことがわかるのです。

その時の意識状態は目が覚めているときとまったく同じ感覚です。ですから、それが夢などではないことがはっきりとわかります。日中に活動しているときと同じ感覚なのです。ただ違っているのは、肉体の感覚がないことです。身体から抜け出すと、まず周囲を徘徊します。壁などにそっと触れてみると、たしかに壁に触れた感触があるのですが、ぐっと手を差し込むとスーッとその壁を突き抜けてしまうのです。

そんなことをしているうちに、数分くらいたつと意識は必ず肉体のほうに引っ張られて、肉体の中に戻されてしまいます。そして少しずつ肉体の感覚が戻ってきて、ようやく手足が動くようになります。この間、意識が途中で途切れることはありません。意識はその体験中もずっと連続しており、まったく普段と変わらない感じです。そこから判断しても、この体験がただの夢などではないことは確実なのです。



心の内面の体験は証明できない


私はこのような体験を何度も経験してきましたから、「心と脳はまったく別の存在である」と断言できるのです。しかし、科学的な思考法に染まった人の中には、

「その体験は現実のものではなく、ただの夢ではないの?」

という人もおりますが、この体験はけっして夢などではありません。夢というのはそれが終わった後に「今の経験はたしかに夢だった。現実の経験ではない」と、確実に理解できるものです。誰でも自分の経験から、意識が夢と現実をしっかりと区別できることを知っているはずです。たとえば昨日、実際に体験した出来事を、「昨日の体験は夢か現実かわからない」ということは、まずありません。それと同じなのです。

夢は夢であり、現実は現実と理解できるように、人間の意識は作られています。健常者で合理的な考え方のできる人であれば、夢と現実の経験を混同することはあり得ないのです。もしかりに、そうしたことさえ理解できない精神状態であれば、日常の生活は営めなくなるでしょう。ただ、自分という意識と肉体は全くの別物という事実を知ってしまった以上、そのさらに奥にある世界を追求せずにはいられませんでした。



心の奥にある壮大な世界へ


その頃から仏教やキリスト教、哲学や新興宗教の研究にのめりこんでいったのです。実に様々な本を読み漁りました。すると、そうした世界にもきちんとした整合性があり、たしかな法則の下にその世界が存在していることを知ったのです。でも、最初からこの研究がうまく運んだわけではありません。宗教や霊的な世界、運命学の世界などは真実と迷信が複雑に入り混じった世界です。そこで語られることをすべて真実だと思いこむと、迷信的なカオスの世界に入り込んでいくことになりかねません。実際に多くの宗教や運命学の世界が、そうし迷いの世界に入り込んでいくのです。

心の奥にある壮大な世界へただ、では現実がすべてかというとそうでもないのです。現実の背後にはたしかに壮大な世界がある。それと切り離して現実がすべてだと考えるのもまた迷信にすぎないのです。こうした難しい対象を研究するときに役立つのは、自分自身の合理的な判断力や、深い洞察力だけです。

私のやり方はその点では徹底していました。まず、こうした世界に関する書物をできるだけ集めてきます。そしてすべてに目を通してから、一度その書物を頭の中で横並びに並べてみます。そしてその書物の内容をまったく関連性のない他の書物を使って互いに検証していくのです。

もし、その書物どうしに互いに説明できるような合理性があれば、その書物の真実性は高いとみます。しかしその反対に、その書物の内容がその書物のみでしか説明できないような内容であれば、その書物の真実性は低いと見るのです。人間には空想する想像力があります。その書物の著者が生まれつき空想力の強い人物であれば、本人も知らないうちに壮大なファンタジー的な世界を創作することもあるのです。実際に、これまでに何度もそのような書物を見てきました。

そこで、このような世界を探求するには十分な注意が必要なのです。私自身もこの研究に関しては、かなり厳密にやってきたつもりです。著作どうしを突き合わせて検証するこの方法は、この場合にはかなり有効でした。実際にこのパターンを何度も繰り返していくと、真実性の高い著作とそうでない著作がしっかりと判別できるようになります。そして真実性の高い著作では、作者どうしがなんの交流がないにもかかわらず、ほぼ同様なことを語っていることがわかるのです。



心の理論を形成する


私の運命研究は、そうして作り上げた「客観性のある世界観」が、その基礎に据えられています。そしてその理論を使って数多くの運命的な現象と、その理論が正確に照合できるかどうかを、さらに検証を重ねていくのです。その際に整合性のとれないものはどんどん切り捨てていきます。このパターンを何度も繰り返すと、たしかな客観性のある運命理論が形作られていくのです。そして運命の理論は徐々に精密なものになっていきます。

私の運命研究は、こうした長年の体験やその検証、仮説と証明の繰り返しで形成してきたものです。ですから、私は自信を持ってこの研究成果を「運命分析学」という形で公開しているのです。








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  オフィスファルの「占いと運命の科学」より
 


 


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