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開業して成功する時期とタイミング

開業して大成功を遂げた人が何らかのきっかけで没落していく姿をみるとき、私たちは運命の過酷さを実感せずにはいられません。なぜ、彼は没落したのか、あらゆる箇所からの分析が試みられます。時代の流れでやむをえなかったとか、何らかの判断ミスをしたとかいろんな分析がなされます。ところが誰も本当の理由というのはわからないのではないでしょうか。


独立開業は男の夢


開業してビジネスでの華々しい活躍。男性であれば、誰でもこのような夢を抱くものです。資本主義の発達した現代では、もっともビジネス的なものに価値が置かれています。昔の戦国の世に変わって経済という名の戦争が行われているのです。このような時代にあって、開業して自分の城を持って時代の勝者となり、生き残ることはとても大変なことです。開業後も熾烈な競争が繰り広げられており、そこには栄光と没落の様々なシーンをみることができます。

独立開業は男の夢では、そうした現代の戦士ともいえる開業する人たちの運命の背後には何があるのでしょうか。開業後の栄光や没落の背後には、それを左右するような要因が存在するのでしょうか。以前から、私のところに相談に訪れる人がいました。

その人はある商事会社に勤務していましたが、人に使われる仕事が性分に合わないため、その仕事を独立して開業を考えていました。自分で開業して生計を立てたいという夢を抱き、開業のタイミングを見計らっていました。

「では、その開業の時期を知りたいというわけですね。わかりました、少し調べてみます。」

男性の開業に関する分析をみていきます。その時期は感情の機能がかなり強まっており、対人関係での障害が出てくることを暗示していました。なるほど、こうした感情の本能が強く作用していれば、職場での人間関係が円滑にいくわけがありません。おそらく職場において上司先輩と対立して争っていたのでしょう。

結局、会社に居づらくなり、開業を考えたというわけなのでしょう。その男性は周期の影響だけではなく、感情の本能が生まれつき強いために、よけいに人間関係での苦労が多かったのでしょう。深刻に開業を考えている彼の姿を見ていると、少し同情の気持ちがわいてきました。


開業には運命パターンがある


彼のような開業の運命パターンは、男性が仕事で独立開業するパターンとしては多くみられるものです。仕事そのものは順調であっても、職場での対人関係での軋轢に耐えられなくなって独立開業する人が多いのです。まず、彼の運命の流れを確認していきます。

「失礼ですが、会社を辞めて仕事を開業しようと思い立ったのは、人間関係での何らかのトラブルが原因ですか。」

私は歯に衣をせずに率直に言いました。どうしてもこうしたことを確認しておかねばなりません。それはコンサルティングでの判断を円滑にするために必要なものです。

「ええ、ある上司とのいさかいがありまして・・・。立場的にも苦しいものがありますから。」

こうした流れを確認することで、計算上の読みとその人の現実が一致することを、まず確認しておきます。最初にこうした照合をしないと、あとで大きな間違いをおかすこともあるのです。以前はこうした照合をしなかったために、あとで生年月日が違っていたこともありました。また時差の関係上、生まれる場所によっては前日生まれになったり、後日生まれになったりすることもあるのです。生まれた日が丸一日ずれこんでしまえば、判断は相当にあやふやなものになります。ですから、コンサルティングが始まる前に事前に照合することが慣習となっているのです。

「あなたの運命的なものからみると、開業のタイミングとしてはけっして良いタイミングではありません。可能であれば、もう少し現状にとどまった方が良いと思うのですが。」


開業という人生の岐路に立つ


実際に、その男性の時期的な開業の流れには、かなり厳しいものがありました。周囲に反感する感情の激しくなる時期はいまだに続いており、当分の間、彼がそうした心の試練を経験しなければならないことを告げていました。こうした時期に無理に開業しても、結局はあとで辛酸をなめるだけです。私は時間をかけて彼を説得しようと努めました。でも、彼の感情はすでにかなり硬直しており、状況を冷静になって考えるゆとりはないように見えました。

開業という人生の岐路に立つ彼がその状況に耐えていけるのか、不安がありました。こうした場合、問題は一層深刻なものになります。開業をやめてそのまま会社に留まっても、彼にとっては相当に辛い試練になるでしょう。かといって開業しても大きな不安があるのです。どちらを選択しても、苦しい状況には変わりはないのです。運命は妥協を許しません。彼はいずれかの道を選択しなければならない重要な岐路に立たされていました。

「独立が苦しい道でも、私は挑戦してみたいと思います。」

彼は男らしくきっぱりと言い放ちました。私の不安を感じたのでしょうか、それは強い口調になっていました。「そうですか、やってみますか。」「前門の虎、後門の狼」ということわざがあるように、彼はまさしくそういう心境なのかもしれません。であるならば、男らしくあえて難しい局面に挑戦するのも一つの選択肢かもしれません。

彼は結局、開業という道を選択しました。このあと、ほどなくして開業を果たしましたが、その前途は予想通りに困難なものでした。開業してすぐに大きな仕事を得る機会がありましたが、その後は資金的な問題で行き詰まり、苦しい経営を強いられていきました。彼の心理構造には対人的な障害を生じさせるような力が働いており、それに相応するように現実の仕事が展開していったのです。


開業後の顛末


「やはり、先生の予想通りの厳しい状況になりました。今後はどのようにしたらよいですか。」

何度となく相談の電話が寄せられました。開業後は厳しいというのは最初から予想されていたとはいえ、あえて開業に挑戦している彼のことを思うと、親身にならざるをえません。私は問題が発生するたびにアドバイスをし、励まし続けました。開業のあとは厳しい経営が続くことはわかっていましたが、望みがなかったわけではありません。数年後には大きな転機があることを、彼の運命は告げていました。

何としてでもその時期が巡るまで頑張ってもらわねばなりません。ここで潰れてしまえば、次に良い周期が巡ったとしても、大きく出遅れてしまうことでしょう。いやそれよりも、彼が人生に失望して何か起こりはしないかという不安がありました。そのくらい、彼の心理構造はそのとき不安定だったのです。私は細かなことまで慎重に判断をし、彼が道を外れないように方向づけていきました。

その甲斐あってか、彼は無事にその開業後の難局を乗り越えることができました。それは彼の強い意思があってこそできたことでもあります。彼の会社はその数年後には好調な時期に入っていき、安定を取り戻していきました。現在では順調に発展しています。良い周期に入り、彼の心理構造に大きな変化が起きたのです。

それに比例するように、柔軟な現実感覚が彼の才能の中に加わってきました。それによって営業成績が向上していき、以前には考えられなかったような変化が起きていったのです。彼の開業パターンは創業者の運命そのものでしょう。自分で事業を開業する創業者の多くが、彼と似たような苦しい経験をしてきたことでしょう。何に関してもそうですが、最初に何かをやり始めるというのはとてつもなく大変なことなのです。

創業者の多くが大変な苦労をして会社の礎を築いています。現代のような裕福な時代に育った人にはわからないような苦労を重ねてきているのです。開業して仕事をするのは並大抵のことではないのです。


開業の時期を見極めよ


開業してビジネスで大きな成功を遂げるには、まず最も基礎ともいえる実力やキャリア、才能が必要でしょう。さらにそれに磨きをかける努力が必要です。しかし、それだけでは開業後の大きな成功は望めません。最後に、それらを軌道に乗せる強い運気が必要なのです。

強い運気というのは自分のビジョンを現実化させる能力を高めます。それは観念的なものではなくて、実際に現実世界を磁力的に動かしていく力でもあるのです。こうした現実化させる力は本当に存在しており、運命の世界の中で人のビジョンを具体化させ、運命を顕在化させていく機構として機能しています。

開業の時期を見極めよ運命とはこうした人間の潜在意識のメカニズムによって、実際に動かされていくのです。そして、それは時間の運行と共に変化していきますから、人間の運命も不変ではなく時間の流れと共に動いていくと考えねばなりません。偶然のように見えた経済界の寵児の突然の転落も、こうした運命機構の中で生じていくのです。

現実化する意識の力が十分に機能している間は、あらゆる感性が働き、会社の行く先を見据えたベストな経営ができるでしょう。しかし、そうした能力は不変のものではありません。人によって異なりますが、そうした時期は短くて数年、普通でも10年から20年、長くても数十年ほどですから、そうした周期が過ぎ去り、心理構造に変化が生じてくると、以前は健全であった判断力や、時代の流れをつかむ能力や、人心を把握する能力が衰えてくるのです。

ですから、こうしたものをすべて踏まえて開業の時期は見極めねばなりません。その人に合わせたやり方を選択することが重要なのです。

開業を果たしてビジネスを成功させる。それは多くの男性が野心を抱く対象でもあります。戦国の時代と打って変わって、命のやり取りをする戦争はなくなりましたが、それに代わる新たな経済という戦争が始まっているのです。それは頭脳戦であり、あらゆる才能、能力、意志力、さらには運の強さが試される舞台です。多くの人がこの経済戦争に参加しており、様々な形でその栄光と挫折を味わっているのです。人間の競争本能がなくならないかぎり、この戦争がなくなることはないでしょう。それは競争によって成長していく人間の宿命ともいえるのです。

運命の世界は人を競争に駆り立てることによって、そこから人間関係、役割の重要さ、ビジョンを持つ大切さ、諦めない意志力などを養っていきます。怠けたがる人の尻を叩き、子供から大人へと人間を成長させていくのです。私たち人間はそうした運命の世界に生きているだけでも確実に成長していきます。ですから、たとえ開業に失敗して、ビジネスで成功できなくても人生は終わりではありません。それは新たな舞台の始まりにすぎないのです。それは人が成長するための試練でもあるのです。勝者は永遠に勝者ではありませんし、敗者も永遠に敗者ではありません。運命は常にその役割を入れ替えて、人にそのエッセンスを学ばせていくのです。








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  オフィスファルの「占いと運命の科学」より 


 


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